お知らせ
お知らせ 2022 / 05 / 12
6月10日に神戸市の「神戸液化水素荷役実証ターミナル」見学予定
当協議会は2022年6月10日(金)、川崎重工・岩谷産業・シェルジャパン・電源開発・丸紅・ENEOS・川崎汽船の国内7企業が連携している「CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)」が実証実験を行っている神戸市の「神戸液化水素荷役実証ターミナル」を見学に行く予定です。
水素は国内でも製造が可能ですが、将来的により多くの水素が必要になったときに国内だけでは賄いきれないことが予想でき、その際には海外から運んでくる必要があります。
ここでは、オーストラリアのラドローブバレーにある褐炭炭鉱から産出される褐炭から水素を作り出し、液化水素の状態にして専用船で輸送し、神戸にあるターミナルで荷役し、国内向けに送り出すと言う実証実験を行っています。
世界的に広く分布している褐炭は、水分量が50~60%と多く、乾燥すると自然発火しやすく輸送が困難であり、現在は採炭地での発電にしか活用されていません。実証実験のために提携するオーストラリア・ラドローブバレーの褐炭炭鉱では日本の総発電量の240年分に相当する褐炭があるといわれます。実証実験では現地で褐炭から水素を作り出し、輸送しやすいように液化水素に変換し、その後専用船で輸送します。
「神戸液化水素荷役実証ターミナル」は、2500立方メートルの液化水素貯蔵タンクが設置され、液化水素運搬船の「すいそ ふろんてぃあ」は1250立方メートルが貯蔵できる液化水素タンクを装備しています。
将来実現されるであろうカーボンニュートラル技術の一端を体感し、見学後のレポートを楽しみにしていただきたく思います。